2024.4.25 木曜日
【ロゴトアール特別対談】デザイナー x 弁理士、ロゴマークにかけるそれぞれの想い【商標登録】
ONION商標が提供しております、「ロゴ作成+商標登録」のトータル・サービス
「ロゴトアール®」 https://logoto-r.com/
お客様からのご要望を伺う段階から、デザイナーと、デザイン・ディレクションに長けた弊所弁理士が共同でご対応し、ロゴデザイン作成段階から弁理士による商標調査を重ねていくことで、「登録できるロゴデザイン」を提供、商標登録完了まで一括サポートさせていただくサービスとしてご好評いただいておりますが、
今回は「ロゴトアール」のメイン・デザイナーである、
小谷真之介氏(小谷デザインオフィス)
https://kotanidesign.com/
(小谷氏の紹介記事はこちら)https://logoto-r.com/1290/ と、
ONION商標 / ENTiP 弁理士・山中の特別対談をご紹介いたします。
http://entip.jp
長年、多くのデザイン作品を一緒に手がけてきた二人の、それぞれの立場からロゴデザインにかける”想い”から、「ロゴトアール」というサービスの魅力の一端を感じていただければ幸いです。
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弁理士山中(以下、弁):小谷さんとのお付き合いも、自分が「東芝EMI」といレコード会社でA&Rを、小谷さんはそのデザイン部門でインハウスデザイナーをしていた時以来、かれこれ15年以上になるわけですが、そもそもどうやってレコード会社にたどり着いたんですか?
デザイナー小谷(以下、小):生まれ育った鳥取を出てから、東京のデザイン専門学校を経て、最初は輸入雑貨を取り扱う会社に入社しました。立体のデザインに携われることを期待していたんですが、輸入がメインで、日本サイドでデザインが起こせる機会が少なくて。ちょっと物足りなさを考えていたところ、レコード会社のデザイン部門の募集があったんですよ。
弁:今更だけど…音楽関連のデザインに興味は持っていたんですか?
小:はい、そもそも音楽が好きだったのはもちろんですが、ジャケット・デザインにも興味があって、好きなアルバムのジャケ写を、自分で模写してみたりしてたんですよ。例えば『ダンスマニア』っていうコンピ(※コンピレーションCD)シリーズの、踊っているようなキャラのデザインとか。
(大ヒットしたダンス系コンピ『ダンスマニア』<96年、東芝EMI>)
弁:『ダンスマニア』といえば、EMIの大ヒット・コンピレーション・シリーズじゃない!縁があったということだね。そういえば、僕の担当作品でも、コンピCDのデザインをお願いしたことがありましたね。
小:『NOW』シリーズですよね。元々は、イギリスのベスト・セラー・ブランドで、基本となるロゴデザインが存在したんですが、日本企画の作品の場合は、そのターゲットとなる市場に向けて、ジャケット等のアートワークをかなり自由にデザインすることができたので、大変でしたけどやりがいがありましたね。
(山中ディレクション、小谷氏デザインで制作された『NOW 80’s Best』<11年、EMIミュージック・ジャパン)
弁:しかし、東京のレコード会社で、充実してたと思うんだけど、鳥取にUターンすることになったんだよね?
小:元々、父が、鳥取でデザイン・オフィスを営んでいて、自分も大きな影響は受けていたんですが、自分の意志で東京に出てきましたし、戻ることは考えていなかったんです。
ただ、東京で仕事に忙殺されている中、やっと休暇が取れた時に、南の島に旅行に行ったんですね。そうしたら、ゆっくり流れている時間にとても癒されて。で、ふと思ったのが「…どこかで同じ時間の流れを感じてたぞ…あ、鳥取だ!」と。
弁:地元と一緒じゃん、と(笑)。でも、地元の良さって、一旦そこから離れたからこそ、気づけたわけですよね。
小:それはその通りですね… 東京で、全国流通するような商品のデザインや、それこそ世界的なアーティストの音楽作品に関われたのは、自分の財産ですけども、そうした財産・経験を大事にしながら、地元・鳥取の良さを見つめ直したい、というのが、モチベーションになっていますね。
弁:実際、鳥取に戻られて、東京にいたときのお仕事との、大きな違いは何でしょう?
小:東京で在籍していたデザイン会社は、音楽・エンタメに限定されていましたから、それに比べると、いただくお仕事の業界、ジャンルの幅が、著しく広がりました。ただ、それは想定していたことですし、ありがたいことですよね。
営業対象が地元に限定された、ローカルな案件は当然多いのですが、中には、全国展開や海外展開を目指している地元商品のデザインを承ることもあり、東京で培った視点は役に立っていると思います。
弁:地方の特産品や、地方発の会社による商品が、ロゴ・デザインやパッケージをリブランドした結果、その品質等の良さが伝わって、東京含む全国で人気のブランドに育った、というケースも、最近多いですもんね。
小:はい、ですから、ONION商標さんと取り組んでいる「ロゴトアール」を通じ、全国のお客様からロゴデザインのご依頼をいただくのも、とてもやりがいのある仕事ですし、鳥取のお客様に向き合うことで、鳥取以外の地方のお客様からのご依頼でも、ご要望のイメージをつかみやすくなったと思います。
弁:「ロゴトアール」だと、商標登録できるロゴデザインを提供する、という目的から、デザイン制作段階から、商標調査をぼくら弁理士がやっていきますけど、そこに違和感やとまどいはなかったですか?
小:正直、デザインの途中段階のものを、他の人にお見せするというのは、通常はとまどうものなのですが、商標登録の重要性を知るようになったので、そのために必要なことだと納得しています。それに、(ONION商標・弁理士の)山中さんとはレコード会社のときからのおつきあいですし、お客様へのヒアリングも一緒に担当するので、商標調査の結果を受けて、多少デザインを修正しなければいけないときでも、弁理士視点もふまえたディレクションをしてくれるので、助かっています。
弁:ありがとうございます。近年、お客様からご要望いただく、デザインのトレンドはありますか?
小:これは大手企業のリブランディングでもよく言われることですが、「フラットデザイン」(※立体感や質感・陰影などの演出が少なく、シンプルなサイン、レイアウト、色彩等を用いて構成されるデザイン)のご要望は、増えた印象です。トレンドという側面だけでなく、広告がウェブ、SNS中心になることで、そうした場面でも印象に残りやすい、という理由付けがあるので、今後も続いていく気がします。
しかし、そうなってくると、デザイナーの立場でこういう発言も何ですが、ロゴデザインに添えられる、文字(ネーミング)も、あらためて重要だな、と思うようになりました。
弁:そうだね。もちろん、「シンプルながらクールで、印象に残るデザイン」というのも追求してもらわないとだけど、ロゴの多くはそこに、商品やサービスのブランド名(文字)も入ることが多いから、その文字のネーミングの妙、は重要になるよね。
小:「ロゴトアール」に関わらせてもらって知ったんですけど、たとえロゴのマークの図形が似ていなくても、そこに含まれている文字のせいで、商標登録できない場合があるんですもんね?
弁:そうだね。そのロゴを使用する商品やサービスの範囲(※商標登録出願する際に指定)が共通しているのが前提だけど、ロゴマークに含まれる文字が、既に他の人に商標登録(出願)されている商標と、同じだったり似ていたりしていたら、商標登録できない可能性が非常に高くなるね。
だから、「ロゴトアール」も、ロゴ(図形)のデザインに着手してもらう前に、文字の商標調査を、しっかり行うよね。その結果、お客様に文字(ネーミング)の変更をいただくこともあるし。
小:すぐにデザイン制作に入れない葛藤を感じたこともありましたけど、やっぱりロゴマークって、「使用していただくために制作する」ものですから、ロゴマークを安全に使用して、ブランドとして育てていく、その価値を守るためには「商標登録」をすることが必要なんだ、と理解してからは、そのプロセスを受け入れて、むしろ楽しむようにしています。
弁:商標登録(商標権)の大切さ、商標制度のポイントを理解している、小谷さんみたいな提携デザイナーの存在は、「ロゴトアール」にとって、とても重要です。これからもよろしくお願いしますね。最後に何かありますか?
小:話していて思い出したんですが、レコード会社でのデザインの経験が、ロゴデザインに役立っている点が、もう一つあるのを思い出しました。
弁:何?ぼくからの金言?
小:いや、違います(苦笑)。今、もう一つのロゴデザインのトレンドといえば、SNSやアプリの「アイコン」としても使えるように、円形とか、正方形とかに収まる形状のものをご依頼されることが、すごい増えたんです。
弁:あ、正方形といえば…
小:そう、CDのジャケットも、正方形でした!。あの制約の中で、いろいろデザインに試行錯誤したのが、役立っているんです。昔はたくさんCDのアートワークを手がけた山中さんと、時を経て、ロゴデザインと商標登録を一緒に手がけてるって、なんだか面白いですよね(笑)。
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お客様の声に素直に応えるロゴデザイン
お客さまのコンセプトの核に迫りながら「想定を超える」ロゴデザイン
そして商標弁理士とのタッグにより
「商標登録可能な」調査を経て、提案されるロゴデザイン
それが、『ロゴトアール』のサービスです。御見積までは無料、ぜひお気軽にご相談ください。