2025.2.17 月曜日
四国でロゴマークの作成→商標登録をするなら、どうすればいい?【2025最新版】
ロゴマークは、事業者自体、あるいはその商品やサービスの「ブランド」の象徴として、重要な役割を果たします。しかし、デザインの依頼先選びから商標登録までには、多くのステップと注意点があります。
本記事では、ロゴマークの作成を検討している四国4県(愛媛県、高知県、徳島県、香川県)の事業者の皆様を対象に、デザイン制作から商標登録までの流れを分かりやすく解説します。地域の特性や留意すべきポイント、さらに最新のトレンドも交えてご紹介します。
1. ロゴデザインに強いデザイナーを探す
四国内で信頼できるデザイナーやデザイン事務所を見つける方法
四国でロゴマークのデザイナーやデザイン事務所を探すには、いくつかの有効な方法があります。まず、インターネット検索は手軽で効果的です。たとえばですが「愛媛県(※県名) ロゴデザイン おすすめ」や「高松市(※市町村名) デザイン事務所」などのキーワードを使用すると、候補を探しやすくなります。
また、Googleマップやローカルのビジネスディレクトリも活用するほか、SNSやクリエイター向けプラットフォーム(例:InstagramやBehance)でデザイナーの実績をチェックするのもおすすめです。特にInstagramでは、「#高知デザイン」「#ロゴデザイン」などのハッシュタグを検索すると、具体的な事例が見つかる可能性があります。地元のビジネスネットワークや口コミも、信頼できる選択肢を見つける助けになります。
生成AIに効果的な質問をする方法
その進化が著しい、生成AI。上手に利用すれば、ロゴデザインに関する情報を効率よく収集できる可能性があります。例えば、「徳島県内でロゴデザインに強いデザイナーを教えて」といった具体的な質問をすると、AIは地域情報に基づいた提案を提供します。また、必要に応じて条件を絞ると、さらに適した結果が得られます。たとえば、「予算30万円以内で提案してくれる松山市のデザイン事務所」と入力することで、ターゲットに近い情報を得ることが可能です。
ただし、AIの回答を鵜呑みにせず、提供された情報を自身で確認することが重要です。
2. デザイナーが四国内である必要はあるか?
デザイナーが四国内である必要性、メリットを精査する
四国各地域の「『地元の名産品』を、全国レベルで普及させたい!」という理由で、ロゴデザインを検討される方も多いでしょう。ロゴデザインを依頼する際、地元のデザイナーに依頼すれば、地域特有の文化や地域性を共有をしやすいですし、直接対面で打ち合わせを行うことで、自分の思いを反映したデザインがスムーズに作成されることが期待できます。
しかし、デザイナーが四国内にいるかどうかは一つのポイントですが、必須条件ではありません。特にデザイン事務所は各県庁所在地に集中しがちなため、それ以外に拠点を持つ企業や個人事業主は、四国の地形的特徴(東京の人間が思っているより広い!4つの県の面積も違いますし、同じ県内だとしても移動が容易ではない場合もありますよね)を考えると、現地での対面打ち合わせが困難な場合も多いでしょうし、対面依頼に拘ると、デザイナーの選択肢が減ってしまうというデメリットがあります。
こうした地理的な制約を考慮し、オンラインを活用して四国以外のデザイナーを含む広範な選択肢を検討することが、柔軟で効果的なアプローチといえます。
Web会議システムを活用した四国外のデザイナーへの依頼
近年では、ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議ツールを活用すれば、遠方のデザイナーともスムーズに打ち合わせが可能です。四国内に限らず、全国の優秀なデザイナーに依頼することで、より幅広いスタイルやアイデアを取り入れることができます。
また、オンラインでのデザイナーとのやり取りは、デザイン案の共有や修正指示も迅速に行えるため、効率的な面もあります。
デザイナーの選定では、前述の四国内/地元のデザイナーの利点もふまえながら、デザイナー選定に重要な別のファクター
「自分の事業のビジョンをしっかり聞いてくれる」
「希望するデザインのテイストが合っている」などの要素も考慮しつつ、四国外のデザイナーに依頼することも含め、柔軟に検討することが大切ですね。
3. ロゴマークが完成したら、商標登録
商標登録の必要性と基本的な流れ
ロゴマークは企業やブランドのアイデンティティを表す重要な要素です。しかし、商標登録を行わなければ、第三者に同一または類似のデザインを利用されるリスクがあります。
商標登録の基本的な流れは以下の通りです:
- 登録希望のロゴが、既存の商標を侵害していないか(登録商標・出願中の商標と類似していないか)を調査
- 特許庁へ出願
- 審査を経て認められれば、所定の費用を納付することで、商標登録=商標権発生
このプロセスを適切に進めることで、ロゴの独占使用権を確保でき、安心して運用を始めることができます。
また、事業を順調に進めると、ロゴに「ブランド力」が積み重なっていくことになりますが、これを「商標権」(知的財産権の一種です)として、無形資産とすることができます。
商標登録を代理できる「弁理士」を探す方法
商標登録の手続きは専門知識が必要なため、多くの場合「弁理士」に依頼するのが一般的です。
四国で弁理士を探す場合は、「日本弁理士会四国会」の公式ウェブサイトを活用すると便利です。
https://jpaa-shikoku.jp/
このサイトでは、四国4県の弁理士事務所や登録弁理士を地域ごとに検索できます。
なお、弁理士が代理する「特許庁への商標登録出願」は、オンラインで行われるのが一般的ですので、四国外の弁理士でも対応が可能です。また、特許庁に納付する法定費用(印紙代)は全国一律ですが、弁理士費用は自由競争となっています。
4. 上記のプロセスの抱えるリスクがあるか?
完成したロゴマークは、そもそも商標登録できるのか?
ロゴマークが商標登録可能であるかどうかは、作成時点での調査が極めて重要です。すでに登録されている商標と紛らわしいデザインであったり、登録されている文字を含んでいる場合、特許庁に出願した後、審査で拒絶される可能性があります。
しかしながら、デザイナーは原則、商標の登録可能性の調査は行えませんから、デザイン段階で弁理士と連携する必要があるところ、上記のプロセスだと、ロゴデザインと弁理士の業務が分離しているので、この「完成したロゴデザインが、商標登録できないかもしれない」というリスクを、内包することになります。
商標登録できないロゴマークを使い続けるリスク
商標登録が認められないロゴマークを使用し続けることには、重大なリスクがあります。同一又は類似する他者の商標登録が存在するために、自分のロゴマークが登録できないのだとしたら、そのまま使い続けることは、形式的に「商標権侵害」となるためです。
この場合、商標権者から使用差し止めを求められる可能性があり、さらには、損害賠償請求を受ける、またはすでに販売した商品を回収する必要が生じる場合もあるのです。
5. 「ロゴ制作+商標登録」を一括でサポートするサービスもある
“商標”弁理士とデザイナーがタッグを組み、「商標登録できる」ロゴを提供する「ロゴトアール」
東京・九段下にある、ONION商標知的財産事務所(通称「ONION商標」)は、商標とデザインに強みがある弁理士事務所です( http://onion-tmip.net )。
そんなONION商標が、提携するデザイナーとタッグを組んで、全国対応で提供しているサービスが「ロゴトアール」です。
https://logoto-r.com/
デザイナーによるロゴマークの制作段階から弁理士による商標調査を実施することで、「商標登録できる」ロゴマーク案だけをプレゼンテーションするサービスです。
Web会議システムなどを利用し、弁理士と経験豊富なデザイナーが丁寧なヒアリングをし、お客様の想いに寄り添いながら、マーケティング効果やトレンドも加味したロゴマーク案の中から、最終的に選定されたロゴマークは、弁理士によりスムーズに出願まで行われます。
商標登録「前」から、安心して使用できる理由は?
出願前の商標登録可能性の調査をしても、出願までの間に誰かが類似する商標を出願してしまうかもしれない「タイムラグ」が生じます。しかも、すぐに審査結果が出るものではなく、審査着手までは6ヶ月から9ヶ月を要します(※24年10月現在 「商標審査着手状況」 https://www.jpo.go.jp/system/trademark/shinsa/status/cyakusyu.html)。しかし、せっかく完成したロゴマークは、すぐに使い始めたいですよね。
その点、「ロゴトアール」では、①ロゴマーク完成後の出願直前、②最終調査から出願後までの「タイムラグ」の他者出願状況公開後、にも調査をして報告してくれるので、その二段階で「登録への障害がない」ことを確認できれば、登録前でも安心してロゴマークの使用が開始することが可能です。
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四国4県の事業者の皆様、ご自身が重視するコミュニケーションや、ご予算をふまえ、ご納得のいくプロセスで、素敵なロゴマークの作成と、商標登録の成功をされますように祈念しております!